公園を散策していたらミツバチが来ている花がありました。
たぶんイヌタデです。
よく見る花なのでさらっとウンチクを語れるように、イヌタデの花期や特徴、蜜源としての価値を調べて書き留めておきます。
イヌタデの花期と特徴
秋、草むらで見かける小さなピンク色のつぶつぶした花、それがイヌタデ。ピンクの粒をお赤飯に見立てて「アカマンマ」という別名もある。
個人的には花っ気がなくなった晩秋に見かけるイメージが強いが、手元の本によるとイヌタデの花期は9月、10月、11月。秋の入り口から見られるものらしい。
まずイヌタデで興味を惹かれたのは、イヌじゃないやつの存在。
イヌタデのイヌは役に立たないの意味だ。植物の世界では役に立つやつに似ているけど使えないやつ・・・ というのに「イヌ」がつけられる。イヌツゲ、イヌザンショウとか一緒、負の称号だ。
じゃあ、イヌじゃないやつは何かという話だ。
調べてみると、役に立つのはヤナギタデというらしい。ヤナギタデの葉っぱには辛味があって薬味や刺身のツマなんかに使われるそうだ。
ちなみにタデ食う虫も好きずきのタデはこちらのヤナギタデのこと。葉っぱが辛くないと成り立たないことわざだからな。
覚えておこう。
次に気になったのは、イヌタデにはよく似ているやつがあるということ。
オオイヌタデとハルタデといい、葉の付け根、茎のところにある腹巻きみたいな部分で見分けられるらしい。
- 腹巻きが毛羽立って、縁(ふち)から長い毛が飛びでてる → イヌタデ
- 腹巻きの毛羽立ちがない → オオイヌタデ
- 腹巻きが毛羽立って、縁(ふち)から飛び出た毛が短いやつ → ハルタデ
要は、腹巻きの毛羽立ちと縁から飛び出た毛の長さに着目すれば良しということだ。
今度イヌタデらしきものを見かけたらチェックしてみよう。
ちなみに役に立つヤナギタデは生えてる場所が全然違うみたいだ。ざっくりいうとイヌタデは乾いたところ、ヤナギタデは湿ったところに生えるものらしい。
覚えておこう。
イヌタデの蜜源植物としての価値
本には補助蜜源、花粉源と書かれている。でも、別の本にはミツバチの訪花は稀とも書かれていた。稀とはいえ利用はしているのでイヌタデの蜜源植物としての価値はありだといえる。
現に来てたし。
イヌタデはミツバチ的には「イヌ」ではないのだ。
イヌタデはいつも気にせず草刈りしていたが、今度見かけたら刈らずにとっておいてあげることにしよう。
ちなみにイヌタデはタデ科。タデ科の有名どころにはソバやイタドリがいる。
まとめ
イヌタデのうんちくをまとめるとこんな感じ
- アカマンマという別名がある
- イヌは役に立たないの意味
- 役に立つのはヤナギタデ
- イヌタデによく似たオオイヌタデとハルタデというのもある
- 利用は稀だが補助蜜源と花粉源になる
これでイヌタデを見かけたときにさらっとうんちくを語れるかな