ミツバチが好きな花にはこんな特徴がある

セイタカアワダチソウとミツバチ ミツバチのこと

今回はミツバチのことを書きます。

好きな花の話です。

ミツバチを飼育する過程で学んだミツバチが寄ってくる花の種類や特徴などを紹介します。

ミツバチを呼ぶ花

みなさんの中には、ミツバチはどんな花でも来るものだと思っている人がいるかも知れません。

私も養蜂を始める前はそう思っていました。

でも、実際は違います。

彼らにも好みがあり、そこから外れた花にはあまり行かないのです。

ミツバチの好みはざっくりいうとこんな感じです。

  • 樹木の花
  • 群生する草花
  • ハーブ類
  • キク科、マメ科、シソ科、柑橘類の花

それぞれ説明して行きますね。

樹木の花

まず、なによりミツバチは樹木の花が好きです。

一般に、「花(はな)」と言われるとお花屋さんで売っているような花をイメージするかと思います。

植物を木と草に分けたときに、草の方に分類されるタイプの花ですね。

パンジーとかマーガレットとかそういうやつです。

でも、ミツバチが好む花は、このような草の方に分類されるタイプではなく、木の方に分類されるタイプの方が多いのです。

きっと、木の花は「まとまって咲く」からなんだと思います。

桜なんかがイメージしやすいですかね。

ひとつ咲くと、その木の花がパーと一気に咲きます。

一つの場所にたくさんの花があれば、あちこち移動しないで餌を集めることができます。

どうせ働くなら楽な方が良いということです  ^ ^

具体例をあげると、ハチミツとして売られているものではアカシアとかトチノキが樹木です。

あとは庭木や公園で見かけるクロガネモチやネズミモチ、果樹のクリやミカン、ウメなどがあります。

他にもミズキ、ハゼノキ、シイノキ、マテバシイ、カラスザンショウなど、一般にはあまり知られていなくとも、山の中で人知れず花を咲かせているものもあります。

ミツバチが好きな花はこのような樹木の花が多いです。

群生する花

もちろん、草タイプの花にもミツバチは寄ってきます。

ハチミツとして売られているものでいえばレンゲ、菜の花、ひまわり、クローバーなんかが草タイプの花です。

これらの花の特徴は「群生している」ということです。

レンゲや菜の花、ヒマワリはまとまって植えられている(生えている)ことが多いですし、クローバーは目立たないですけど野原の一面に広がっていたりします。

空き地いっぱいに広がるセイタカアワダチソウなんかもそうですね。

ミツバチは群生している草花を好むのです。

これも樹木の花を好むのと同じで餌を集める効率の問題なのだと思います。

ハーブ類

このようにミツバチが好きな花は「まとまって咲く花」が多いのですが、別にたくさん植えられていなくともミツバチが寄ってくる草花もあります。

ハーブ類です。

ミツバチはハーブ類の花によく寄ってきます。

特にシソ科のバジル、ローズマリー、ミントなどが人気があり、開花するとミツバチがワンワンと群がってきます。

もちろん和製ハーブの紫蘇(しそ)自体も人気です。

人気の秘訣はどれも匂いが強いのでそのせいなのかなとも思いますが、これらは小さい花が密集して咲くという共通事項もあります。

この状態は「小さい花がまとまって咲いている」とも言えるので、もしかしたら先の2つと同じく、これらも労働効率の面で人気があるのかもしれません。

まあ、その辺はミツバチのみぞ知るというやつです。

キク科、マメ科、シソ科、柑橘類の花

他に、ミツバチが寄ってくる花の種類としては、キク科、マメ科、シソ科が多いように思います。

あとは、ざっくりと柑橘系です。

キク科はヒマワリ、セイタカアワダチソウ、コスモスなど、マメ科はレンゲ、アカシア、フジ、クローバーなど、シソ科はバジル、ローズマリー、ミントなどです。

柑橘系はミカンの仲間たちですね。

花蜜の味や匂いの問題なのか、もしくは花の着き方の問題(密集している、中に入りやすい入りにくい)なのかよくわかりませんが、ミツバチの好む花はこれらに属するものが多いです。

ミツバチに庭へ来てもらうには

樹木に咲く花、群生する草花、ハーブ類、キク科、マメ科、シソ科、柑橘類の花。

ミツバチが寄ってくる花にはこんな特徴があるので、もしも「ミツバチを応援したい」 「庭にミツバチを呼びたい」という人がいるのなら、これらに該当する花を育てると良いと思います。

オススメはバジルやローズマリー。

たくさん植えなくてもミツバチが来てくれますし、なによりミツバチだけでなく人も美味しく食べられますからね(笑)。

個人的にはホーリバジルがイチオシです。

ホーリーバジルは香りが良いうえに、ミツバチがたくさん寄ってくるので蜂場(はちば)にたくさん植えています。

ホーリバジルの香りとキュートなミツバチのコラボで癒されますよ。

まあ、本当は気軽に訪花しているミツバチを可愛いと言ってはいけないんですけどね(笑)

以上、ミツバチが好きな花には特徴があるよという話でした。

ちなみにお庭にミツバチを呼びたいのならお花だけでなく水場をつくるのも良いと思います。

では、また ^ ^

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