今回はミツバチのことを書きます。
働きバチの齢(とし)の話です。
花を訪れているミツバチたちがいったい何歳ぐらいなのかを人に例えて説明します。
働きバチを人の年齢に例えると
ふっと道端に咲くお花を見るとミツバチが来ていることがありますよね。
あっちの花からこっちの花へと、ときにお花に頭を突っ込んだりしながら忙しそうに飛び回っています。
ちょこまかとアクティブな動きを見せてはいますが、そのミツバチ、実は人でいうと結構な「姉さん(ねえさん)」たちです。
なんなら師匠クラスも混じっています。
なぜなら、働きバチは齢(とし)によってお仕事が決まっているからです。
ハチミツを作っているのは誰か?でも書いていますが、蜜や花粉を集める仕事というのは働き蜂のたくさんあるお仕事の中で一番最後のお仕事になります。
なので、花に来ているミツバチは間違いなく群れのなかの年長グループに属すことになるのです。
この外で働く年長グループは人で例えると何歳ぐらいになるのかというと、若くて50代前半、場合によっては80代になるかと思います。
働きバチの寿命は成虫になってからだいたい1ヶ月くらい(5週間くらい)です。
で、そのうちの前半で巣の中のお仕事、後半に巣の外でお仕事をするようになります。
日本人女性の平均寿命は87歳くらいなので、ミツバチの成虫 = 人間の成人(二十歳)として当てはめて見ると・・・
(87ー20)/ 2 + 20 = 53.5
だいたい50歳を超える頃に外に出て働き始めるということになります。
ちなみになぜ男性ではなく女性の平均寿命を使うかというと、働きバチはすべてメスだからです。(関連記事:ミツバチはオスとメスのどちらが多いか)
オスの働きバチはいないのです。
なので、女性の平均寿命を使います。
さらに働きバチに定年制度はありませんので、花に来ているミツバチは人でいう50代から80代くらいだという結論になります。
・・・ 。
結構なお姉さんですよね。
というか、半分は70代〜80代の師匠クラスです。
気をつけましょう。
花から花へとちょこまかと動き回るミツバチをみて、気軽に「かわいい!」なんて言葉を発してはいけません。
そのミツバチ、実はあなたよりだいぶ年上かもしれませんよ。
まあ、相手は女性なのでそれはそれで喜ばれるのかもしれませんがね(笑)。
以上、花に来ているミツバチは結構お姉さんなんだぞという話でした。
では、また ^ ^
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