蜜蝋(みつろう)とは何か?どうやってつくられるものなのか 

セイヨウミツバチの巣 ミツバチのこと
ムダ巣

今回はミツバチのことを書きます。

蜜蝋の話です。

蜜蝋って一体なんなのかってはなしをしようかなと。

蜜蝋とは何か

最近、蜜蝋を使って何かを作るというのが流行っているようで、蜜蝋について聞かれることが多くなりました。

で、そのなかで一番多いのが

「蜜蝋ってそもそも何?」という質問。

まあ、普通知らないですよね。

蜜蝋っていうくらいだから、蝋なんだろうしミツバチが関係していることは薄々知っている。でも、それ以上のことはよくわからない・・・ という人が大半だと思います。

ということで、今回は「蜜蝋とは何ぞや」ということを説明していきます。

まず、蜜蝋とは何かというと、答えはとてもシンプル。

ミツバチの巣です。

ミツバチの巣を溶かして適当な形に固めたものが蜜蝋になります。

もう少し細かくいうと、秋になって使わなくなった巣や変なところに作った巣(ムダ巣)、はちみつが完成したときに蜂がつける蓋(蜜ぶた)などを、熱を加えて溶かし、ゴミを取り除いてから、もう一度固めたものです。

なんでこんなことができるのかというと、ミツバチの巣は蝋でできてるからです。

蝋は熱を加えれば液状になり、冷えると固まりますよね。

なので、こんなことができます。

ちなみにスズメバチの巣やアシナガバチの巣は、蝋じゃなくて木やら草やらの繊維でできています。

いわば、紙細工のようなものです。

だから、蜜蝋は作れません。

蜜蝋が作れるのは蝋細工でつくられるミツバチの巣だけです。

覚えておくとよしです。

蜜蝋の正体

じゃ、そもそもミツバチはこの蝋をどうやって調達するのか・・・ というと

お腹から出します(笑)

ミツバチは昆虫なのでお腹に節があるのですが、そこからプリッとでてきます。

キラキラ光る白っぽい透明感のあるうすっぺたい物体、身の回りにあるものでは魚の鱗(うろこ)が一番イメージに近いかもしれません。

そんなのがおなかからいっぱい生えてくるイメージです。

蜂はそのキラキラをこねくり回して、例の蜂の巣構造をつくっていきます。

じゃ、そのキラキラは一体なんなんだ・・・ というと

ざっくりいうと「脂(あぶら)」です。

脂身(あぶらみ)の脂ですね。

食べすぎるとお腹の周りにつくやつです。

内臓脂肪のそれです。

人は食べすぎるとお腹のまわりに脂肪がつきますが、ミツバチの場合はそれが外に出てくるのです。

すごいシステムですよね。

ミツバチの主食はハチミツ、スイーツです。

スイーツを食べまくってもお腹まわりに脂肪がつくことはなく、メタボを気にせず食べ放題なのです。

お腹まわりについた浮き輪が長いこととれない甘いもの好きな私にとっては、喉から手が出るほど欲しいシステムです。

ああ、蜂の代謝システムが欲しい・・・。

逆にいうと、ミツバチは食べないと巣を作れないということになり、だからこそ分蜂(巣分かれのこと)は春に行われるのだというはなしにつながるのですが、話が長くなるので、その辺はまた今度。

まとめ

ということで、ここまでの話をまとめると

蜜蝋とは

  • ミツバチの巣を溶かして固めたものであり、
  • その正体はミツバチの腹から滲み出た脂。

こんな感じになります。

蜜蝋も元を返せば蜂がつくるもの、しかも体の中でつくられるものなのです。

なかなか興味深い話かと。

以上、蜜蝋とはなんぞやのはなし でした。

ちなみに蜜蝋ラップやらをつくって蜜蝋が落ちなくて困っている方は蜜蝋の簡単な落とし方を読んでください。

では、また ^ ^

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