蜜蝋やプロポリスの汚れというのは養蜂につきものなのですがとても厄介な代物です。
普通に洗っても落ちませんからね。
養蜂器具にくっついた蜜蝋やらプロポリスを落とすのに良い方法を見つけたので紹介します。
*お鍋やボウルについてしまった蜜蝋の落とし方は別記事をご覧ください。
養蜂器具についた蜜蝋の落とし方
夏の流蜜も終わり役目がなくなった隔王板を引き上げてきました。
隔王板は「かくおうばん」と読みます。採蜜の時期に使う網みたいなもので、蜂蜜を貯めるスペースに女王蜂が行けないようにするための道具です。
使い終わった隔王板は蜜蝋やプロポリスでネトネトです。春になったらまた使うのでこれらを綺麗に掃除してやらないといけません。
この隔王板の掃除がとっても厄介。
なにせ蝋や樹液のヤニなのでちょっとやそっと擦ったくらいじゃ落ちません。しかも形状が形状(網)なので掃除しにくいったらありゃしない。
熊手みたいな専用の道具もあるのですが、まずキレイにはなりません。
仕方がないので地味にトーチバーナーで炙って拭き取ったりしていたのですが、ひょんな事からこれらの汚れを簡単に落とす方法を見つけました。
それはオキシ漬けです。
オキシ漬けとは汚れものを酸素系漂白剤の溶液に漬け込んでピカピカにする主婦に話題のお掃除技です。
オキシ漬けにすれば普通にこすっても落ちない頑固な汚れである蜜蝋(みつろう)やプロポリスも簡単に落ちてしまうのです。
超楽ちん ^ ^
具体的なやり方は以下のようになります。
容器を用意する
まずは容器を用意します。
隔王板の場合は大きなビニール袋を敷いた巣箱の蓋が便利です。当たり前ですが巣箱の蓋なので隔王板がぴったり入ります。穴や隙間があってもビニール袋を敷いておけば大丈夫です。
酸素系漂白剤を用意する
次に酸素系漂白剤を用意します。
過炭酸ナトリウムなら別に正規品じゃなくてもいいです。お洗濯やキッチン用品の消毒に使ったりする粉末状のものがホームセンターや大型スーパーで購入できます。
あまっても家事に流用できますので大きなサイズのもので問題ありません。
溶液を作って漬ける
次に溶液を作って漬けます。
酸素系漂白剤は温度が高い方が反応が良いので40℃以上のお湯を使って溶液を作って隔王板をいれ、保温のためにアルミシートなどで蓋をしておきます。
最低でも丸一日は漬け込みます。
隔王板と溶液が入ると移動しにくくなるので、先に邪魔にならない場所に容器をセッティングしてから作業したほうが良いと思います。
溶液の中でこする
次に溶液の中でこすります。
ゴム手袋をして溶液の中に入れたままタワシで軽くこすり、漬けこんで落ちやすくなった蜜蝋(みつろう)やプロポリスをこすり落とします。
溶液の中でこするのがポイントです。
溶液は家庭のお掃除に使うセスキ炭酸水や重曹電解水みたいなものです。ただし、セスキ炭酸水や重曹電解水よりも強力なので取り扱いには十分注意しましょう。
水洗いする
最後に水洗いをします。
蜜蝋(みつろう)やプロポリスをこすり落とした後は、流水で溶液をしっかりと洗い流しましょう。
残ると白くなりますからね。
まとめ
養蜂器具についた蜜蝋やプロポリスはオキシ漬けにするとよく落ちます。
もし、落ちが悪いときは溶液の濃度や温度を上げてみたり、漬け込み時間を伸ばしたりすると良いと思います。
ピカピカになりますよ。
以上、蜜蝋やプロポリスを簡単に落とす方法でした。
ちなみに蜜蝋ってそもそもなんだよ、という方は別記事をご覧いただけたらと思います。
何かのお役に立てばと思います。
では、また ^ ^