ミツバチの知られざる習性 女王蜂は夏になるとダイエットをする

女王蜂の側面 ミツバチのこと

今回はミツバチのことを書きます。

女王蜂のダイエットの話です。

ミツバチの女王蜂はダイエットをするのですが、その方法がちょっと人間ぽくて面白いので紹介しようかなと。

女王蜂がダイエットする目的

ミツバチの世界で、女王蜂はかなり特殊な存在です。

何万匹もいる群れの中で、産卵するのは女王蜂だけで1匹しかいません。

見た目も、ふっくらとしたボディにすらっとした長い足。

働きバチとは明らかに違います。

そんな女王蜂ですが、春から夏にかけてダイエットすることがあります

ふっくらしたお腹をダイエットにより、キュッと引き締めるのです。

なんだか人間みたいですよね。

肌の露出が多くなる夏に向けてぽっこりお腹をなんとかしようと、春からダイエットしたりしますから(笑)

でも、女王蜂のダイエットは、人のそれとはちょっと目的が違います。

その目的は「飛ぶ」ためです。

ミツバチは習性として分蜂(巣別れ)をしますが、そのときに飛ぶ必要があるからです。

分蜂(巣別れ)というのは、春になるとニュースに取り上げられたりするアレですね。

街中にミツバチが大量に・・・ ってやつです。

群れが大きくなって巣が手狭になると、新天地を求めて仲間を引き連れて女王蜂が旅立つのですが、そのときに大きなお腹のままだとうまく飛べないのです。

だから、ダイエットしてスリムになっておくということです。

ダイエットの目的は言われてみれば至極当然、彼らの生活史の中で必要なことですね。

でも、これには「ちょっとかわいそう」な部分もあります。

というのもこの女王蜂のダイエット、本人の意思とは無関係に強制的に行われるからです。

ダイエットといえば自主的に行うもの・・・ そんなイメージがありますが、女王蜂の場合はちょっと違います。

女王蜂のダイエットは働きバチによって強制的に実施されるものなのです。

ミツバチ式のダイエット

群れが分蜂(巣別れ)の準備にはいると、働きバチは女王蜂に食事を与えなくなります。

女王蜂は、働きバチの体の中で作られる「ローヤルゼリー」というものすごい栄養のある特殊なエサだけを食べています。

しかも口移しでです。

文字どおり「働きバチにご飯を食べさせてもらっている」ので、働きバチがエサをくれなくなると、本人(女王蜂)の意思とは無関係に食事制限をさせられてしまうのです。

強制ダイエットの開始です。

さらに、働きバチは女王蜂が運動するように仕向けます。

女王蜂を「小突き」始めるのです。

働きバチが女王蜂の頭を足蹴(あしげ)にするというか、前足でグッと押さえつけたりします。

で、それを嫌がって女王蜂が逃げまわる = 運動する という話です。

食事制限と運動、これを第三者が強制的に実施する。

これがミツバチ式のダイエット法です。

もちろん完全に管理されているので、期日(分蜂する日)までにきっちりと仕上げられます。

かくして女王蜂はシュッとしたボディを手に入れるわけですが・・・ 、どうなんでしょうねコレ?

必要なこととはいえ、女王蜂がかわいそうに思うのは私だけでしょうか・・・

だって、昨日までは上げ膳下げ膳でチヤホヤされていたのに、突然「もうメシはやらん。動けっ!動けっ!」と我が娘たちに小突かれるのですよ。

私だったら絶対イヤ(笑)

まとめ

ここまでの話をまとめると

  • 女王蜂は分蜂するためにダイエットする
  • それは働きバチ(娘たち)によって強制的に行われる

こんな感じです。

食べ過ぎで運動不足のお母さんが「そんなんじゃどこもいけないじゃないの!痩せなさい!!」と娘たちに無理やりダイエットさせられるの図。

なんか面白くないですか?

そもそも昆虫なのにダイエットするってのも意外ですよね。

ま、だからどうしたって話なのですが、一般の人はまず知らない話なので話のネタにでもしてもらえたらと思います。

以上、女王蜂のダイエットの話でした。

では、また ^ ^

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