この記事は、有効期限を過ぎた野菜の種(たね)を使うときに注意することを紹介します。
野菜の種が入った袋には有効期限というものが書いてあります。
一見すると、それを過ぎたら種が使えなくなる・・・ みたいな印象がありますよね。
この種の寿命はそこまで、みたいなイメージです。
でも、実は違います。
有効期限が過ぎても普通にタネは使えますし、発芽もします。
有効期限 = 種の寿命ではありません。
なぜなら、あの有効期限は一緒に書いてある「発芽率」を保証するだけだからです。
ここまではこの発芽率を保証しますよってだけの話です。
有効期限は発芽率とセットで見るものなのです。
だから、有効期限が過ぎていても普通に使えるのですが、発芽率が保証されなくなる = 発芽率が悪くなる ということでもあるので、使うのならそこに注意する必要があります。
以下は、実際に私が有効期限を過ぎた種を使ったときの話です。
有効期限が数年前になっている種(たね)を使ってみた
畑やミツバチに興味を持ち始めてから、暦(こよみ)というものを意識するようになりました。
二十四節気の「白露(はくろ)」。2018年は9月8日からで、この頃から夜の大気(たいき)が冷えて草花に朝露(あさつゆ)が宿りはじめると言われています。
もう夏も終わりだよってことですね。
さすがに古来より伝えられているだけはあります。あんなに暑かったのに、ここにきて急に涼しくなりました。天気予報をみても、もう暑くなることはなさそうです。
大根(だいこん)の育て方 栽培前の予習で黒くなる病気の原因を知る。で書きましたが、秋まき大根の早まきはアブラムシが多発するので避けねばなりません。
そろそろ頃合いだろうと秋野菜のタネまきをしてきました。
播いたのは大根(だいこん)、ミニ白菜(はくさい)、小カブ、ホウレンソウです。
大根は「冬自慢」、ミニ白菜は「黄味小町」、小カブは「みふね」、ホウレンソウは「改良日本ほうれん草」で、みんなサカタのタネのです。
ちなみにホウレンソウ以外はすべて家にあった古い種子で、それぞれのタネ袋に記載されている有効期限は次のとおりでした。
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- 大根(だいこん) 2016年5月末日
- ミニ白菜(はくさい) 2013年5月末日
- 小カブ 2014年10月末日
一番新しいダイコンでも2年前、ミニ白菜に至っては5年以上前に有効期限が切れています。
ある意味「数年前に有効期限の切れた種は発芽するのか?」という実験になりますが、基本的には栽培することが目的です。
これらの野菜がこの秋に収穫できなくなるのは嫌だということです。
なので、これらの野菜が栽培できなくなるという最悪の事態を避けるために注意したことがあります。
発芽しない場合に備える
まず、播く種(たね)を規定量の倍にしました。
有効期限が切れた種(たね)は、発芽率を保証されない種(たね)です。
播いても発芽しないものが多くなるはずなので、たくさん播いて発芽の絶対数を増やしてやろうという話です。
まあ、ヘタなてっぽう数打ちゃ当たるというやつです(笑)
もちろん、発芽率を保証されていないということは、たくさん播いても発芽がゼロになる可能性もあります。
なので、タネを播く時期にも注意しました。
9月の上旬「白露(はくろ)」の時期に播くことで、仮に発芽がゼロだったとしても、新しいタネを購入して再チャレンジすることができます。
秋野菜を露地でトンネルもなしで育てるのなら、まき時期はだいたい9月上旬から9月いっぱい、遅くとも10月上旬くらい迄です。
それ以降だと、発芽しても成長がイマイチになってしまうからです。
9月の上旬に播けば、発芽の結果を見て再チャレンジする余裕は十分にありますよね。
なので、9月の上旬、涼しくなってすぐに種まきをすることにしました。
発芽しなかった場合に備えて、新しいタネで再チャレンジできる余裕のある時期に、規定よりもたくさんの量を播く。
これが私の思う有効期限を過ぎた野菜の種を播くときに注意することです。
以上、野菜の種の有効期限の話でした。
では、また ^ ^
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