「土の学校」を読んで

この記事は書籍「土の学校」を読んだ感想を紹介します。

「土の学校」は木村秋則さんのことが書かれた書籍です。

木村秋則さん関連の本をはじめて読みました。すごい方なのですね。新しいことをはじめることの大変さは、畑だけでなく、養蜂の世界にもつうじる部分があると感じました。

自然栽培に興味がある方だけでなく、一次産業の世界で「何かを変えよう」としている人は一度読んでみると良いかも知れません。

「土の学校」の内容

今更なのかもしれませんが、「土の学校」を読みました。

この本は、木村秋則さんが話したことを石川拓治さんがまとめられたものです。木村秋則さんは農薬と肥料を使わずにリンゴを育てる「奇跡のリンゴ」で有名な方です。

木村秋則さんが土のこと、自然栽培のことを読者にお話ししてくれているような構成になっていて非常に読みやすかったです。

本には実際に木村さんが無農薬でりんごを栽培する過程で経験したこと、学んだことが書いてあります。内容的に細かい技術書という感じではなく、自然栽培というものがどういうものなのかを知るための本といった感じでした。

木村秋則さん関連の本を初めて読む私にも、その世界観が伝わってきました。

書かれていることは、決してリンゴ栽培だけではなく、農薬と肥料を使わずに作物を育てようとするときには意識すべき大切なことだと思います。

ざっくりですが「作物を作るときは他の生き物の力を借りよう」ということだと理解しました。

「土の学校」を読んでの感想

まあ、そういったことよりも興味を惹かれたのは、木村秋則さんが農薬と肥料を使わずにリンゴを育てられるまでに10年かかったということです。そして、その間は収入がなかったというところです。

リンゴを農薬と肥料を使わずに育てるという前例のないことにチャレンジする。しかも、それを結果が出ないまま10年間続けるのは相当心が強くないとできないでしょう。

そもそも、リンゴのような果樹はすぐに結果の出るものではなく、今年の努力が来年以降に実を結ぶような世界だと思います。

その上で、誰もやっていないことにチャレンジする勇気。すごいです。

なぜなら、そのチャレンジで木を傷めてしまったら、1年どころかそこから先の数年を棒に振るうことになります。

それにもし枯らしてしまったら、過去の努力が水の泡になってしまうからです。

しかも、その間の収入はなく、養う家族はいるのです。ものすごいプレッシャーですよね。

そのプレッシャーと10年間戦い続けて、農薬と肥料を使わない自然栽培にたどり着いたのです。技術的な面よりも、そこに辿り着くまでの心理状態、どうやってそのプレッシャーと戦ってきたのかを知りたいと思いました。

「土の学校」を読むことで木村秋則さんのことをもっと知りたくなりました。たくさんある他の関連本も読んでみるつもりです。

では、また ^ ^

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