今回は家庭菜園のことを書きます。
ジャガイモのことです。
秋の栽培であまった種芋を保管しておいたら、非常にためになったので気づいたことを記録しておくことにします。
ジャガイモのできるところ
秋じゃが栽培のために買った種芋、店頭販売のポップに春も秋も使える品種みたいに書いてあったので、あまった分は春にも使えるかなあと思い、捨てずに保管して置きました。
立春も過ぎ、春じゃがの植え付け時期が近づいてきたので、果たして種芋はどうなったのかなと確認してみたら・・・
このような御姿になっていました。
じゃがいもの芽出しはしたことありますが、ここまであからさまに何かが生えているのは初めてです。
保管中は新聞紙で二重にくるみ、目張りした段ボールの中に入れ、光を完全に遮断していました。
なので、じゃがいも的には土の中にいるつもりだったのかもしれませんね。
成長が進んでしまった感があります。
こうなってしまうと種芋として使えるかどうかは怪しいですが、よくみるとこれはこれでもの凄くタメになるものになっているように思います。
種芋をみて、まず目につくのが白いもやし状のものです。
これは芋全体から生えるわけではなく、特定の場所からしか生えていません。
おそらくは普段「ジャガイモの芽が出た」といっている場所だと思います。
一箇所からムリムリと何本もモヤシっぽいものが突き出てきています。
モヤシ状のものは、生えている場所的に普段「ジャガイモの芽」と呼んでいるものが成長した姿なのだと思います。
興味深いのはそのジャガイモの芽と思しきものの周りに小さな丸い物体がたくさん着いていることです。
大小様々なものがありますが、皮の感じ、質感がまんま「ジャガイモ」なので、これはきっとジャガイモの元になるものなのだと思います。
このチビじゃがたちは、ジャガイモの芽と思しきモヤシを軸にブドウの房のようにくっついています。
新しいじゃがいもはこうやってつくものなんですね。
ためになります。
種芋の切り方と芽かき
さらに、このもやしのつき方をみると、種芋の切り方で「ジャガイモの芽が入るように切る」ということの意味もよくわかります。
もやしが生えている場所は片側に集中しており、発芽している反対側の面にはなにも生えていないのです。
切り方を間違えた種芋を使うと、いくら待ってもジャガイモが生えてこない・・・ という事態に陥ることが想像できます。
種芋を切るときはカットラインに要注意です。
また、ジャガイモの元となるであろう小さな芋たちが、それぞれ芽ごとについているのも興味深いです。
それぞれの「芽」がジャガイモを生み出すのです。
よくいう「芽かきしないとジャガイモが小さくなる」というのはこの辺のことを言っているのだと思います。
芽かきしないとそれぞれの芽が各々ジャガイモを育てようとして養分のとりあいになる。
結果として、ジャガイモはたくさんあるけどみんな小さい・・・ みたいなことになるのだと思います。
種芋がしぼんでいるのも面白いですね。
種芋って最後はどうなるんだろう、土の中でどうなるのが正解? そんな疑問があったのですが、これも解決です。
種芋は役割を果たすとしぼむのです。
収穫時にカスカスのジャガイモがでてきたらそれは病気のジャガイモとかではなく種芋の成れの果て。
逆にとろけたジャガイモが出てきたら何かの異常事態が起きていたということになります。
非常に勉強になります。
この種芋がまだ種芋として使えるのかは微妙ですが、少なくとも後学のために役には立ちました。
-
- 新しいジャガイモは種芋より上に着く
- 種芋のカットは各々に芽が入るようにする
- 芽かきしないと芋が小さくたくさんになる
このようなジャガイモ栽培の定説のもととなるであろう事実を確認できたからです。
ありがとう種芋くん ^ ^
ちなみに今回の種芋は
-
- 9月に園芸屋さんで買った種芋で
- 網袋にいれたまま新聞紙で二重にくるみ、段ボールの中にいれてガムテープで目張りをし
- 玄関の日当たりの良い場所に2月まで放置
したものです。
何かの参考になればと思います。
以上、秋のジャガイモ栽培に使った種芋を春まで保管したら非常にタメになった という話でした。
では、また ^ ^