今回は家庭菜園のことを書きます。
キュウリのはなしです。
2019シーズンは胡瓜(きゅうり)を地這いで栽培しています。
地這いというのは、キュウリをカボチャのように地面を這わせて育てる栽培法です。
一般的な立体栽培との違いは、ネットや支柱を使わないだけではありません。
結構な違いがあります。
その違いは「えぇっ、そうなの!?」という、予想だにしないものだったので、書き留めておくことにしました。
違いその1「品種が違う」
そもそもですが、地這いで栽培するキュウリは種類がちがいます。
いつものキュウリをただ地面で育てれば良い・・・ というわけではなく、地這いでの栽培に適した品種を使う必要があります。
基本、そこらで見かけるキュウリの苗は「立体栽培」するのが前提の品種です。
なので、キュウリを地這いで栽培したければ、地這いに適した品種をゲットする必要があります。
具体的には「霜知らず地這い」、「ときわ地這い」などの固定種のほか、「夏太郎(タキイ交配)」、「節なり地這いみやのはた(トーホク交配)」などの交配種があります。
キュウリの地這い栽培はこれらの地這いでの栽培に適した品種を使うことでできる栽培法なのです。
ちなみに地這いキュウリのタネはその辺で普通に買えます。
キュウリといえばネットや支柱を使って育てるもの → 地這いで育てるキュウリは珍しい → 珍しい野菜のタネはお取り寄せ・・・ と、考えてしまうかもしれませんが、それは違います。
苗を見かけることはないかもしれませんが、タネ自体は珍しいものではなく、園芸屋さんやホームセンターに普通に置いてあります。
特に固定種である「霜知らず地這い」はたくさんのメーカーから発売されているので、メーカーにさえこだわらなければ容易に手に入ると思います。
私は、近所にあるなんてことない園芸屋さんでサカタのタネの「霜知らず地這い」をゲットしました。
違いその2「摘心のタイミングが違う」
また、地這いキュウリと普通のキュウリの違いは品種だけではありません。
実は栽培の仕方がまったく違います。
単に栽培ネットや支柱を使わないで地面に這わせる・・・というだけでなく、摘心の仕方がまったく違うのです。
普通のキュウリ、立体的に育てるタイプのキュウリは親づるを伸ばしていきます。
品種によって子づるの扱い方に違いはあれど、基本的にはどれも同じはずです。
親づるを伸ばして行き、支柱やネットのてっぺんまで来たら摘心。
これが一般的なキュウリの育て方だと思います。
でも、地這いキュウリは違います。
親づるを初期に摘心して、子づると孫づるを伸ばして育てるものなのです。
なかなか衝撃的ですよね・・・・。
大事な大事なキュウリの親づるをサクッと切り落としてしまうのです。
個人的には「ええぇぇっ!?」なポイントでした。
でも、これはタネ袋にもちゃんと書いてある正しい栽培法です。
具体的には
- 親づるを本葉6~8枚で摘心し、子づるを伸ばす
- 伸びた子づるを15~20節で摘心し、孫づるに実をつけさせる
のだそうです。
地這いキュウリは、親づるをニョキニョキと伸ばしてはいけないんです。
とはいえ、地這い品種の親づるにはキュウリがならない・・・というわけではありません。
ちゃんと親づるにもキュウリは着きます。
単にそのままだと収量が望めないというだけのことです。
逆に言うと、親づるを伸ばしていてもキュウリは採れるので、この「地這い品種は栽培法が違う」という事実に気づいていない人がいるかもしれません。
はい、私です(笑)
地這い品種といえどキュウリ、親づるは伸ばすものであろうと、畝の端までニョキニョキ伸ばしてました。
小さなキュウリも着いているので疑う余地もありません。
親づるがだいぶ伸びてから、この「地這い品種は栽培法が違う」という事実に気づいて愕然としました。
ちゃんと栽培する前にタネ袋を読んどけって話ですね。
まあ、やらかしたおかげで地這い品種は栽培法が違うということを記憶に刻めたので良しとします。
まとめ
- 地這いキュウリは、いつものキュウリとは品種もちがうし、摘心のタイミングも違うものである。
以上、きゅうりの育て方 地這い栽培の違いを知る でした。
では、また ^ ^