極上の湯を求めて奈良田温泉へ 山梨県早川町

温泉

この記事は山梨県にある奈良田の里温泉(女帝の湯)に行ったときのことを紹介します。

奈良田の里温泉(女帝の湯)は山梨県の早川町にある日帰り温泉施設です。かなりの山奥にありますが、トロトロでヌルヌルの極上のお湯がかけ流しで味わえます。

2018年10月の3連休、台風がそれて天気がよかったので久しぶりに奈良田の里温泉 (女帝の湯)まで行ってきました。

以下、そのときの様子です。

山梨の秘境「奈良田(ならだ)」

奈良田の里温泉(女帝の湯)は、身延から早川に沿って県道37号線をひたすら登っていった「奈良田(ならだ)」という地域にあります。

奈良田はかなりの秘境です。

新東名の新清水ICから車で2時間近く、身延からでも車で1時間はかかります。

しかも、その道中がなかなか怖い・・・ 。

奈良田がある早川町はフォッサマグナで有名な地域です。

それゆえ地盤が弱いのか、道中はいつもどこかしらかが崩れていて片側通行になっています。

尋常じゃない大きさの岩が道路に落ちている?のも見たことがあります。

舗装もされてますし特に道が細いわけではないのですが、シンプルに身の危険を感じさせる道のりなのです。

でも、奈良田の里湯温泉にはじめて訪れてから数年、いまでは年に何度も通う結構なリピーターになっています。

なぜなら、奈良田の里温泉 女帝の湯はそんな怖い道のりを補ってあまるほどの良い泉質だからです。

個人的にはヌルヌル系最強の温泉だと思っています。

奈良田の里温泉(女帝の湯)

奈良田の里マップの写真

この日は静岡県の由比で遅めのランチ(関連記事:青い空と桜えび 浜のかきあげや 静岡県由比漁港)をしてからの訪問です。

海から源流域までのロングドライブ、身延でおやつを買いに寄り道したので2時間以上かかりました。

やっぱり奈良田は遠い。

奈良田の里についたのは夕方でした。

入り口にある駐車場をのぞくとなぜか車がいっぱい・・・。

「ホワイ?」

その立地ゆえ、泉質が良いのにもかかわらず、あまり人がこないところも「奈良田」のお気に入りポイントなのに、この日はなぜか人がたくさんいるのです。

駐車している車も多く、奈良田の里に向かう道にもたくさん人が歩いていました。

この様子だと、のんびりと長湯は楽しめないかも・・・ 。

はるばるきたのに、ちょっとがっくりです。

でも、嘆いても仕方がありません。

空いているスペースに車を停め、ちゃっちゃとタオルと着替えをもってお風呂に向かいました。

駐車場の入り口に案内板がありました。

温泉総選挙「うる肌部門第3位」となっています。

個人的には1位なのですが、問題はそこではありません。

このランキングのせいで混んでいるのかな? とも思ったのですが、よくみると「2016」になっています。

随分古い話なので、この日の混雑とは関係なさそうです。

なんで混んでるんだろう? 謎です。

奈良田の里は複合施設で日帰り温泉温泉のほかにも、資料館などいくつかの施設があります。

そのなかの「古民家カフェ鍵屋」さんに行ってみたいと、ずっと思っているのですが、いつも来るのが遅いので行けたことがありません。

今回も夕方着なので閉まっていました。

残念・・・。

ちなみに奈良田の里の近隣には飲食店やコンビニがないので、夕方に到着するときは腹ごしらえをしていくのが必須です

なにせ奈良田は秘境です。

風呂上がりに街まで戻ってたべると結構遅い時間になってしまうからです。

飢えます。

なので、せめて「おやつ」くらいは持って行った方が良いと思います。

ちなみに今回はちゃんと身延でおやつを調達済みなので、その辺に抜かりはありません(関連記事:富士川にいったら栄昇堂で「みのぶまんじゅう」を買うべし 山梨県身延町

帰りが遅くなっても安心です ^ ^

奈良田の里温泉に向かう途中でみえたダム湖

駐車場から施設までの間に撮った写真です。

奈良田の里マップをみるとわかりますが、奈良田の里温泉は駐車場から少し歩きます

集落の中の道をテコテコ歩くのですが、その道はちょっとした上り坂になっています。

でも、こんな景色が周りに広がっているので気分良く歩けます。

ほかにもこの集落は所々にニホンミツバチの巣箱が置かれているので、それをながめて歩くのも楽しみの一つです。

ここは南アルプス、クマにやられないのかな? などと他所の社員の心配をしつつ坂をのぼっていきます。

奈良田の里温泉女帝の湯の由来がかかれた看板

建物前にある看板には、奈良時代からある歴史と由緒のある温泉だということが書かれていました。

奈良時代?

昔、学校で習ったような気がしますが、まったくピンときません。

でも、年号を見る限り1,200年以上前です。

そして、年号をみて思い出しました。

鳴くよ(794)ウグイス平安京の頃ですね。

藤原氏の時代です(たぶん?)。

今も覚えている数少ない年号が役に立ちました(笑)

日帰り温泉のある建物は瓦葺きの落ち着いた和風の建物です。

受付は建物に入ってすぐの左手にある窓口でします。

鹿の頭の剥製が飾ってあるところですね。

受付で入浴料を支払って施設の奥にあるお風呂へ向かいます。

やっぱりいつもより人が多い。

廊下ですれ違うスタッフの方々もなんだか忙しそうにしていました。

途中、有料休憩場の前にあるコインロッカーに貴重品を預け、細い廊下を進んで一旦外にでます。

木で作られた雰囲気の良い屋根と壁がある渡り廊下は坂道になっていて、のぼったさきがお風呂の建物になります。

右が男湯、左が女湯です。

引き戸を開けると下駄箱ゾーン。

靴を入れて、もう一つの引き戸をあけると脱衣所です。

ひなびた感じのする脱衣所で、どことなくレトロな飲泉用の蛇口があります。

トロンとした舌触りにゆで卵の香りとほんのりとした塩味がして、1日の適量は備えつけの紙コップ1杯と書かれていました。

脱いだ服は木製のロッカーに入れます。

用意されているカゴがロッカーの数とあってない気がしましたが、お湯が良いのですべてを許します。

トロトロでヌルヌルのぬる湯

極上の温泉へのはやる気持ちを抑えつつも、いそいそと服を脱ぎ、浴室へと続くガラス戸をあけました。

やっぱり、いつもより人が多い・・・。

6つある洗い場は埋まり、浴槽にも数人いました。

でも、イモ洗い的な感じではなかったので許容範囲です。

しばし洗い場が空くのを待ち、備え付けのボディシャンプーとリンスインシャンプーで手早く体と頭を洗ってから、ひさびさの奈良田の湯につかります。

良い・・・。

他にいいようがありません。

お湯の色は透明なのですが、入浴しているとなんだか青白くみえ、ほんのりとゆで卵のような硫黄の香りが漂ってきます。

その肌ざわりはトロトロのヌルヌルです。

お湯を混ぜた時のお湯の動きが「とろみ」を感じさせてくれ、水というよりもローション的なものに全身がつかっている感じがするのです。

ヌルヌルでトロトロな上に硫黄の香りがする。

そして長湯ができる「ぬる湯」。

パーフェクトです。

やはり奈良田の湯はよい。

ちなみに奈良田の里湯には浴槽がふたつあり、源泉が流れ込む「熱め」の浴槽と、そのお湯が落ちてくる「ぬるめ」の浴槽になっています。

とはいえ、熱めの浴槽も一般的には「ぬるい」の範疇(はんちゅう)なのでどちらでも長湯ができます。

木でつくられた味(あじ)のある二つの浴槽は、ぬるめの浴槽の方が広くつくられています。

この日はちょっと人が多かったので、しばらく広いぬるめの浴槽のすみっこで過ごし、誰もいなくなったタイミングで熱めの浴槽の湯口に移動して、トポトポと流れでる極上の源泉を堪能してきました。

やっぱり湯口に近い方が源泉の匂いはよく、とろみも心なし強い気がしますからね。

1時間くらいそんな感じで奈良田の湯を楽しみました。

なんだかいつもより人が多かったのが気になりましたが、やはり奈良田の湯はよかったです。

個人的なヌルヌル系温泉ランキングでは不動の1位です。

以上、奈良田の里温泉(女帝の湯)に行ったときのはなしでした。

では、また  ^ ^

 

ちなみに奈良田温泉の前に

由比漁港でランチをしたときの話はコチラ>> 関連記事:青い空と桜えび 浜のかきあげや 静岡県由比漁港

身延におやつを買いにいったときの話はコチラ>>関連記事:富士川にいったら栄昇堂で「みのぶまんじゅう」を買うべし 山梨県身延町

になります。

奈良田の里温泉(女帝の湯)の営業時間ほか

  • 営業時間 9:00〜19:00(冬季18:00)*受付は閉館30分前まで
  • 定休日  水曜日(祝日の場合は翌日)
  • 料金   大人550円 子ども220円
  • WEBページ 早川町役場公式ホームページ

奈良田の里温泉(女帝の湯)の場所

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