紅葉を見がてら温泉へ 箱根の日帰り温泉「天山(てんざん)」にいってきました。

天山 看板 温泉

この記事は秋の平日に「ひがな湯治 天山」へ行ったときのことを紹介します。

天山(てんざん)は神奈川県小田原市の箱根(はこね)にある日帰り温泉施設です。お風呂は野外(一部屋根付き)だけですが、山奥にある静かな湯治場といった雰囲気があり、日帰りでも「非日常感」を満喫できます。

平日の天山は人もまばらで、自然に囲まれた露天風呂につかって何をするでもなく、ただぼんやりと癒しの時間を過ごすことができました。

以下、その時の詳細です。

ひがな湯治 天山

秋の平日に箱根のひがな湯治 天山に行ってきました。

天山(てんざん)は箱根界隈では有名な日帰り温泉で、その人気は凄まじく休日になると谷底にある施設の駐車場待ちの車が上の道路まで伸びるほど激混みです。

でも、平日は割と空いているので、紅葉でも見がてら箱根までいってみることにしたのです。

訪問は2018年11月16日(金)の午前中です。

さすが箱根というべきか、紅葉シーズンだけあって平日なのに車がすごい・・・。

箱根湯本の駅につながる国道1号線には、びっちり動かないというほどではないですが、平日の午前中とは思えないほどの車がいます。

とはいえ、早川にかかる橋「三枚橋」を左に曲がって箱根の旧道に入るとさすがに車はいませんでした。

でも、平日なのに観光客がけっこう歩いています。

やはり箱根、いまだ人気の観光スポットということですね。

この調子だと天山も混雑しているかも・・・ という疑念がわいてきましたが、いざ天山に着いてみると、駐車場に車はまばらです。

ホッとしました。

ガラガラの駐車場に車を停め、車を降りると空気がひやっとしています。

あたりを見回すと紅葉は少ししてるかなといった感じでした。

緑が残ってはいますが、ちゃんと紅くなっている葉もあり、これから日を追って紅葉して行くのだと思います。

箱根は海に近いので台風による塩害の被害を気にかけていましたが、意外に平気そうでした。

箱根の地形が台風の進路と風向きにうまいことマッチしてたのかな? などと考えつつ、階段脇の小屋にある券売機でチケットを購入します。

大人ひとり1,300円とけっこうなお値段です。

でも、ここは箱根なので相場といえば相場ですね。

チケットを購入し階段をのぼると、風情のある門があります。

天山 門と紅葉門の上の樹々が少し紅葉してますね。建物まで続く石畳はきれいに掃除され打ち水もされています。

建物内で焚かれているお香の匂いが外までただよってきていました。

天山 外観

黒っぽい落ち着いた色調の「和(わ)」の建物です。

建物内の写真はありませんが、施設内はすべてこんな感じの色調で統一されています。

ギラギラした色がない自然に近い色づかいで個人的にすごく好きです。

暖簾(のれん)をくぐり建物に入ると、数人いる受付のスタッフの方が「おはようございます」と声をかけてくれました。

とても感じが良いです。

建物の雰囲気といい日帰り温泉というよりは、ちょっとお高い旅館にきたみたいな気分にさせてくれます。

そんな感じで、良い気分で風呂に向かいました。

やはり、平日の午前中だけあって、施設内にひとけは少なかったです。でも、すでにひとっぷろ浴びたであろう人々が休憩場の座敷でくつろいでいました。

平日のこの時間帯で、それなりの数の人がいるということに驚きです。

駐車場に車があまりないのに人がいるということは、公共の交通機関を利用して来ている人がいるということです。

バスがあるとはいえ最寄り駅から割と遠い場所にわざわざ来る人がいる。

しかも、平日の午前中にです。こんなことからも天山の人気がうかがえるというものです。

そんなことを考えながら、休憩場の奥にある階段をおりて風呂に向かいました。

階下にある脱衣場は広くて明るい雰囲気です。

脱衣場には数人いましたが、十分「空いている」といえます。ロッカーは選び放題だったので、38番(みつばち)のロッカーを選び、さっさと脱衣を済まして洗い場に向かいました。

天山の脱衣所にあるロッカーはコイン不要の鍵つきです。

しかもたくさんあり、なんなら荷物が多い人用に大きなロッカーまで用意されています。

至れり尽くせりですね。

洗い場はちょっと寒い

脱衣所の右側のドアをでると洗い場があります。

天山は露天風呂です。

当然、洗い場も野外(一応屋根はある)なので、この季節になると寒いです・・・。

備え付けのシャンプー、リンス、固形石鹸でちゃちゃっと頭と体を洗って風呂に向かいました。

ちなみに洗い場は奥の露天風呂の脇にもあります。

もちろんこちらも野外です。

広い露天風呂

まずはお気に入りである広い露天風呂にいきました。

広い露天風呂は石造りで、奥から半分は屋根があり半分はそのまま外に飛び出している作りになっています。

浴槽は中で二つに仕切られていて、奥が激アツで手前が普通の温度です。

それぞれに湯口があって湯温の異なる源泉が注がれています。

ちなみに普通の方も、激アツに比べれば普通なだけで、個人的には十分に熱い部類です。

湯口のそばにいると熱くて長湯できませんからね。

ということで、長湯好きとしては大きな露天風呂の屋根のない部分、向かって右側の奥、湯口のお湯が直接あたらない場所に陣取りました。

やはり天山のお湯は良い・・・。

無色透明のお湯はヌルヌルするわけでもなく、硫黄の匂いがするわけでもありません。

でも、良いのです。

細かいことはわかりませんが、なんだか湯に重厚感があるように思います。

うまく表現できませんが、肌あたりが良くて成分が濃い感じがする。もちろんカルキ臭なんぞはありません。

そして、お風呂の雰囲気もよい。

秋の冷えた外気の中に立ち昇る湯けむりが石造りの湯船にとても映えます。

平日で入浴客が少ないのも良かったです。

広い湯船に4人程度でした。

ぼんやりと辺りの木々をながめながら30分ほどそのまますごしました。

小さなぬる湯

広い露天風呂で長湯を楽しんだ後は、もう一つのお気に入りである「小さなぬる湯」に入りました。

洗い場のところにある木造りの湯船の陰にひっそりとあって目立たないのですが、個人的には結構お気に入りです。

うなぎの寝床のような小さい湯船で、壁を見つめて湯に浸かっているのがなんともいえず落ち着くのです。

ここで長湯であったまった体を冷ましつつ、しばらくボーっとしてました。

激アツの「熱湯(あつゆ)」

小さなぬる湯でクールダウンした後は、広い露天風呂の奥にある激アツゾーンに向かいます。

熱湯(あつゆ)です。

46℃の高温ですが、慣れるとあまり熱さを感じない不思議なお湯です。

まあ、じっとしてるの前提なのですがね(笑)

天山にきたからにはコレに入らずに帰るわけにはいきません。

熱湯(あつゆ)に体を沈めて、しばし熱さをこらえます。この時のポイントは微動だにしないことです。

すると、数秒で身体がなれて熱さをむしろ冷たいと錯覚するようになります。

でも、そもそもが熱いお湯なので決して長湯はできません。

数分間、熱いのに熱くないという不思議な感覚を楽しみました。

謎のマシーン

激アツで不思議なお湯を楽しんだ後は、洗い場のところにある木造りのお風呂にザブリとつかっておしまいです。

脱衣所にある謎のマシーンで水気を飛ばします。

脱衣場に電話ボックスみたいなものがあり、中に入ると青い光とともに壁の穴から一斉に風が吹き出すのです。

いつもその謎のマシーンにはいって水気を飛ばしています。

こんな感じで、だいたい1時間くらいの滞在でした。

天山にはサウナや段々になった露天風呂もあるのですが、今回は利用していません。

ひがな湯治 天山を利用した感想

やはり天山は良かった。泉質はもちろん、施設の雰囲気、清潔さ、接客、どれをとっても文句なしです。

大満足でした。

これだけの非日常感を味わえるなら1,300円は決して高くないと思います。

ただ、混んでいると魅力が半減してしまうので、また、平日に時間がとれたら行きたいと思います。

以上、秋の平日に箱根の日帰り温泉「ひがな湯治 天山」に行った時の様子でした。

ちなみにこの後はお蕎麦を食べにいきました>>箱根でうまい蕎麦を食べるなら 箱根暁庵(はこねあかつきあん)

では、また ^ ^

ひがな湯治 天山の営業時間やバスのこと

箱根湯本の駅前から「天山湯治郷」がコースに入ったシャトルバスがでています。

シャトルバスの時刻表は箱根湯本温泉旅館送迎シャトルバスの公式ホームページで確認できます。

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ひがな湯治 天山の場所

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