ミツバチを襲わずに蜂蜜を舐めているオオスズメバチがいました。
働かない(襲わない)ということはこいつはオスなのだろうか?
気になったので調べてみました。
オオスズメバチのオスとメスの違いと簡単に見分け方について調べたことをまとめておきます。
オオスズメバチのオスとメスの違い
一番の違いは毒針の有無です。オオスズメバチはメス(働き蜂と女王蜂)にしか毒針がありません。
これは蜂類全般に言えることですが、毒針は産卵管が変化したものなのでメスにしかないのです。
もちろんミツバチも同じです。(関連記事:ミツバチは針を使うと死ぬ・・・ とは限らない)
キイロスズメバチもアシナガバチも一緒。刺すのはみんなメスです。
他にオオスズメバチのオスとメスで違いがあるのはお腹と触覚。
オスの方が触覚もお腹も節の数が多いです。
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- メスは触覚の節が12、お腹の節が6。
- オスは触覚の節が13、お腹の節が7。
これは同じ長さで節が細かく分かれているというより、オスの方が1つ節が多い、長いみたいなイメージになります。
パッとみて触覚とお腹が長いのがオスということですね。
簡単な見分け方
もう1つパッと見でわかりやすいのが腹部の末端、お尻のパーツの形です。
オオスズメバチのオスとメスはお尻の形がまったく違っていて、メスのお尻は三角形でとんがっているのですが、オスのお尻は台形、富士山やプリンのように先っちょに平らなところがあるのです。
さらにお腹側からみると違いは明らか。
オスのお尻のパーツには黒っぽい柄?があるのに対してメスには柄がありません。
ひっくり返して腹部の末端のパーツに柄があればオス、なければメスということになります。
触覚の長さは比較対象がいないときには判断しにくいですが、このお尻で判別する方法なら単体でいても判別に困りません。
なので、オスメスを判別するときは触覚の長さだけでなくお尻にも注目すると良しです。
ちなみに冒頭の蜂蜜を舐めていたオオスズメバチ(写真)はお尻が三角なのでメスでした。
働かない(ミツバチを襲わない)からオスかと思ったのですが違ったようですね。
単にお腹が空いていただけなのかな?
まとめ
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- オスは触覚とお腹が長い
- お尻がとんがっているのはメス、平らなところがあるのはオス
- オスのお尻(お腹側)には黒い斑点がある。