冬の富士山を見ながらキャンプをしたいと朝霧高原にいってきました。
氷点下になるという冬の朝霧高原、しかも当日は午後から雨予報でなんなら雪になるかもという悪条件です。
そんな朝霧高原での冬キャンプに「焚き火台さえあればなんとかなるはず・・・」とストーブやシェルターを持たずに行ってきました。
*正確にいうと持っていないです(笑)
つらつらとキャンプの様子を書いただけなのですが、冬の朝霧高原でキャンプをしてみたいという人の参考になればと思います。
朝霧ジャンボリーオートキャンプ場で冬キャンプ
今回、冬キャンプをしてきたのは静岡県富士宮市にある朝霧ジャンボリーオートキャンプ場です。
1月の3連休に1泊で利用しました。
富士宮の街で買い物をすませキャンプ場に到着したのはお昼頃です。
予約なしの飛び込みでしたが「予約の有無」をきかれただけで普通に受付してもらいました。
ネット予約をしておくと少し割引きになるみたいです。
受付のお姉さんがネット予約のことを丁寧におしえてくれました。
当日は午後から雨予報、なんなら雪になるかもという話だったのでキャンプ場はわりと空いています。
これ幸いと受付でもらったキャンプ場の案内図を手にウロウロと富士山がよくみえる場所を探していくと、管理棟(冬季閉鎖)の先に良さげな場所をみつけました。
炊事場やトイレからはちょっと遠いですが、イスに座ったまま正面に富士山をみることができます。
ごはんを食べながら富士山が見えるようにタープを設置し、テントは入口がタープの下にかぶるようにその脇に設営しました。
寝床がななめになりましたが、富士山がよくみえるのでよしとします。
1月の朝霧高原は昼間でも冷えました。
お昼ごはんもつくらないといけないので、さっそく焚き火台に火をいれます。
小さな木片を燃やしたあと、バーベキュー炭のかけらとオガ備長炭を放り込んでおきました。
今回のキャンプではこの焚き火台が唯一の暖房器具です。
真冬の朝霧高原でも焚き火台のそばにいればなんとかなるだろうと、スクリーンタープすら持っていきませんでした。
まあ、耐えきれないほど寒くなったらテントに逃げ込めばよいだけです。
ちなみに木片はミツバチのおうちの一部「巣枠(すわく)」です。
ミツバチの巣箱は杉材でできているうえに蜜蝋(みつろう)が染み込んでいてよく燃えるので、着火剤がわりに持ってきました。(参考:きっと誰かに話したくなる「ミツバチの巣」のはなし)
富士山をみながら焚き火で料理
お昼ご飯ができるまで、富士宮で買い込んで来たお惣菜を頬張ります。
たまご焼きうまっ!
キャンプ場に来る途中で寄ったチキンハウスという鶏肉専門店のものですが、ほんのり甘く、ダシが効いていて美味でした。
いっしょに買った唐揚げなんかもほおばりつつ、お昼ご飯ができるのをまちます。
お昼ごはんは「富士宮やきそば」です。
マックスバリューでマルモのやきそばセットを買ってきました。
これが食べたくてここに来たようなもんです。
富士宮焼きそばをつくるために、普段はもってこない鉄板までもってきました。
ピロピロで歯ごたえのある麺、カシュカシュの肉かす、焦げたソースの香り、魚粉の出汁感がたまりません。
焼きそばはフライパンよりも鉄板で作る方が美味い気がするのは私だけでしょうか
空きスペースにお惣菜をならべてあたためてみます。
おなじくチキンハウスで買った唐揚げ、玉子コロッケ、一番右は別のところでかった、ベーコンコロッケだったかな? 朝霧ヨーグル豚のベーコンが入ったやつでした。
焼きそばを食べ終わったあとは、鉄板を焼き網にのせかえます。
同じく朝霧ヨーグル豚のソーセージカツ(ハムカツ)とさきほどのベーコンコロッケをあたためます。
朝霧ヨーグル豚シリーズは、アイスヨーグルトを食べたくて 富士山高原いでぼくミルクハウス 静岡県富士宮市のそばにある豚珍館というお肉屋さんで買いました。
口の中がしょっぱくなったので、伊豆で冬キャンプ 河津七滝オートキャンプ場 静岡県賀茂郡河津町のときに焚き火めしのレギュラーを獲得した「冷凍たいやき」の出番です。
炭火で焼くと皮がパリッパリッになって抜群にうまいです。
もちろん今回も期待を裏切ることのないパフォーマンスを見せてくれました。
食べているうちに富士山が消えました。
雨もポツリポツリとふってきたので、焚き火台をズルズルとタープの下に引き込みます。
雪にかわるかな・・・ と思いつつも、おやつタイムは継続中。
今川焼(クリーム)です。
たい焼きがうまいんだから今川焼きも美味いだろうというはなしです。
結果、激ウマでした。
炭火で表面パリパリで中はふわっふわっの皮からとろりとカスタードがこぼれてきます。
たい焼きとおなじく焚き火めしのレギュラーに認定です。
この辺でさすがに苦しくなって来たので一旦休憩。
雨も降っているしすることもないので、日が暮れるまで焚き火にあたりながらのんびりと読書をしました。
北方謙三のブラッディドールシリーズです。
薄暗い中、焚き火の前で読むハードボイルド小説はなかなか味があります。
夕暮れに近づくにつれ一段と気温が下がってきました。
テーブルにおいてあるオリーブオイルは固まっています。
でも、焚き火の前にいるかぎりは顔はポカポカでポケットの中のスマホの電池も長持ちでした。
ただ、足のゆびはちぎれそうなくらい冷えてきたので、足元の装備をサンダルから冬ブーツに履き替えました。
昔に買ったソレル? の中に毛がついていてホカホカのやつです。
寒さを感じる隙はなくなりましたが、朝霧高原の寒さに負けた感がして、ちょっと悔しかったです。
そうこうするうちに陽も落ちてきたので、お食事タイム復活です。
炭火はかなりいい感じになっています。
炭からでる遠赤外線はあたり一面に広がっているようで、手をかざさなくても焚き火台のそばに置いた椅子にすわっているだけで体がポカポカしてきます。
テーブルの上においてあった寒さで固まってしまったオリーブオイルも溶けだしました。
一旦はちぎれそうなくらい冷えた足の指も冬ブーツに履き替えたおかげで、すでに回復。
もはや一ミリの隙もありません。
ちなみに炭は「岩手切り炭」に切り替わっています。
お高いやつですね。
富士宮のカインズホームではこれしか売ってなかったので仕方がなく使ってみたのですが、すごいですね岩手切り炭。
お安いバーベキュー炭と比べると燃焼時間も桁違いですが、なによりまったく爆ぜません。
お上品にチリチリチリチリという音をたてるだけでした。
富士宮の農産物直売所で見つけた椎茸を焼きつつ、本日のメインディッシュ「焼き鳥」を網にのせます。
焼き鳥もチキンハウスで買ってきました。
ちなみにぜんぶ「ねぎま」です。
他にも色々と売っていましたが、鶏の脂が染み込んだネギがたべたいので「ねぎま」にしました。
岩手切り炭で焼いた焼き鳥です。
味付けは塩のみ。
焚き火からの直ぐい(じかぐい)の焼き鳥は、表面に滲みでた脂がアツアツで危険です。
でも、それがうまいんですよね。
炭の香りに塩の効いたアツアツの鶏の脂、パリパリの皮とジューシーな身。
美味でした。
つくねもあります。
こちらも塩でいただきました。
甘めに味つけされた「つくね」からでる肉汁と表面にふるった塩とが口の中で混ざりあってとても美味でした。
だんだん焼くのがめんどくさくなって来たので、つくねをすべて串から外してあみの真ん中に転がしてみました。
食べやすくてよかったのですが、ちょっと失敗だったかもしれません。
串をぬいた穴から大切な肉汁が流れでてしまいました・・・。
以後、きをつけることにします。
デザートはイチゴのチョコレートフォンドゥです。
作り方は簡単。
シェラカップのなかにホワイトチョコレート(白いダース)を投入し、焼き網の上にしばらくのせておきます。
チョコレートが溶けてくるので、串(今回は箸)に刺したイチゴでチョコをぬぐってたべるだけです。
はじめてやってみましたが、ホワイトチョコレートが練乳みたいになって超うまかったです。
これもレギュラーメニュー決定です。
夜も更けてお腹もパンパンになったのであとは寝るだけです。
就寝前に歯磨きをしにいくとこのような看板を発見しました。富士山の天然水で歯磨きとは贅沢このうえないですね。
さすがにトイレは違うんだよな? とおもいつつも就寝。。。
朝方の気温は氷点下
薪ストーブもシェルターもありませんが、テントの中の寒さ対策は完璧です。
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- ダウンの封筒型シュラフ
- ダウンのレイヤー(シュラフにつけて耐寒性をアップできるもの)
- シュラフの下にイフレータブルマット(空気で膨らむ敷き布団みたいなもの)
- テントの中にインナーマット(断熱材がはいったもの)
- テントの下にグランドシート
- これらのほかに家で使っている毛布まで持ち込んでいるので、まったく寒さを感じることなく快適に眠れました。
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なんなら寝汗をかいたくらいだったのですが、朝起きてみるとテントもタープもバキバキに凍っていました。
さすが朝霧高原、やっぱり寒いのね・・・。
就寝前に立ち消えさせた炭に着火。
炭がだいぶ残っているので追加しなくても朝ごはんを食べられそうです。
やっぱすごいな岩手切り炭、お高いだけはあります。
朝焼けの富士山をみながらコーヒーでも飲もうかと思ったら
前夜の飲み残しのお茶が凍ってました・・・
夜のうちに氷点下に達したことは間違いないですね
前日たべきれなかった食材たちで朝ごはんです。
なんか茶色、そしてオール炭水化物・・・。
寒いからハイカロリーが必要だということにしました。
焚き火であぶった焼きおにぎりは最高にうまいです。
焚き火めしのエースですね。
前日にお腹いっぱいでたべられなかった朝霧ヨーグル豚のベーコンと、チキンハウスで買ってきた卵でベーコンエッグを作りました。
なんだかこの卵、白身の盛り上がり方が半端なかったです。
朝ごはんをたべたあとは富士山見ながらのんびり撤収して
キャンプの締めに道の駅あさぎりのバニラアイスを食べて帰路につきました。
ストーブなしシェルターなしで挑んだ冬の朝霧高原でしたが、焚き火さえあれば普通にすごせませした。
ただ、ホカホカの冬ブーツは必須かもしれません。
以上、朝霧高原で冬キャンプをしたときの様子でした。
ちなみにこの後は、山梨にある不二ホテルの日帰り温泉プランを利用してきました。
では、また ^ ^
朝霧ジャンボリーオートキャンプ場の営業期間やトイレなど
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- 営業期間 通年
- webページ 朝霧ジャンボリーオートキャンプ場の公式ホームページ
- トイレ
- 洋式のあったか便座つきでとてもきれいです。ちなみに予備のトイレットペーパーもたくさんありました(笑)
- 炊事場
- 富士山の天然水が使い放題です。凍結防止のためにチョロチョロと水を出しっぱなしにしておくようにとの注意書きがありました。
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